プロポーザル部門 佳作
安田奉文(ヤスダアーキテクツ)
安田奉文氏.
木質皮膜のパブリックスペース
角材を積み重ねた木質皮膜に包まれるパブリックスペースの提案である.
角材が交互に重なり連なり形成される皮膜は,透過性と閉鎖性を併せ持つパブリックスペースを形成する.
周りと繋がっているようで木に包まれているような,木に包まれているようで周りと繋がっているような,ぼんやりとした空間は,たばこを吸ったり,コーヒーを飲んだり,一休みしたり,何気ないわずかなひと時を送ることができるパブリックスペースである.
皮膜はスケルトンからオフセットして設置.壁・ガラスと皮膜の間の空間は排気ルートとなる.入口から給気された空気は常に皮膜から排気される気流をつくり,たばこの煙を排出していく.上方に流れてしまっても,皮膜を通過し天井懐が煙だまりとして機能する.