佳作
高橋賢/戎野朗生 (広島大学)
審査委員コメント
すべての棟がひとり住まいという設定なので,ワンルームマンションと同じである.ひとりで生活できる人というのは限定され,ちょっと無理な設定をしてしまったと思う.審査委員全員が絵にやられた感じがする.
(山本理顕)
絵のうまさにはたまげた.道を誤ったのではないかと思うほどうまかった.うますぎて,平面図まで審査委員の目が届きかね,その点は損した.
(藤森照信)
抜群にドローイングが魅力的な提案である.同じ面積の住宅を,平面の大きさとその積層される床の数の変化というパラメータに置き換えて再編成し,結果として生まれる高さの違うタワーが集まる状態をデザインしている.この単純な操作によって,住戸間にさまざまな距離を介在させようとした点は,都市的スケールにも展開できそうなアイデアで,興味深い.
(千葉学)