優秀賞「森を回遊する極細集合住宅」

  • 岡崎幹史(東京理科大学大学院)
  • 上杉昌史(東京大学大学院)
優秀賞「森を回遊する極細集合住宅」写真 ※ クリックすると拡大されます

この提案は、都市の中での様々な出来事の集合として、『住む』、ということを、考えようとしたものである.

森の下層では、オフィス街の人々がお弁当を食べたり、学校帰りの子供達が遊ぶ.
森の中層では、人々が暮らし、カフェやライブラリーがあったりする.
森の上層では、森の上を回遊できる遊歩道のようになっている.

この提案により、集合住宅と都市は同等の価値となりうる.

・集合住宅をランドスケープとして捉える.
そのためにゾーニングの手法を見直し、集合住宅の機能を公園の中へ解きほぐす事で、森と一体となった集合住宅となる.

・公園は都市の一部として捉えることができるのに、現状の集合住宅は閉じた系になっていて、都市の一部という気がしない.そこで、現状の集合住宅の密度を解きほぐし、公園と一体とすることで集住が都市に開いた系となるかもしれない.森は、みんなのものであり、自分の住む家の環境を変える.森が健やかであると、住宅が健やかになる.プラスの力を持ったループが生まれる.従来の密度や距離感が木のレイヤーにより柔軟になり、集まることが楽しい森と一体となった集合住宅となる.

審査員コメント

乾:
意図的に敷地を広げて、密度の薄い集合住宅にするという提案は、今後の集合住宅のあり方を示唆していると思いました.
藤本:
緑の中に分け入っていくようで非常に魅力的です.ただ、もっと立体的に公園の中を通過していける動線も兼ねたようなネットワークになっているとよかったという気がします.

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