主催:株式会社長谷工コーポレーション  後援:株式会社 新建築社

 

新型コロナウイルスの影響により,近代化による機能主義な働き方,暮らし方への疑問が顕在化してきています.これまでの生活の場は機能ごとに整理され,効率が追求され,そこで生み出された枠組みや場所の名称,たとえば長時間の通勤やオフィス,リビング,店舗といった機能に自らを合わせて暮らしてきたのかもしれません.それがコロナ禍により,IoTを使った在宅勤務で住宅とオフィスの境目がなくなったり,家が職場から帰るだけの場からずっと生活する場になったり,一方で,他者との対面でのコミュニケーションの重要性も共有されるようになりました.つまり,一人ひとりにとって住宅に必要なものは何かが問われるようになったのです.暮らしの過渡期とも言える現代において,集合住宅のあり方を大きく前に進めるような提案はどのようなものでしょうか.たとえば,暮らしの歴史を遡って狩猟採集のようなプリミティブなライフスタイルを考えてみるのはどうでしょう.農耕のような場所との固定した関係を見直し,食糧を求めて転々と移住するような生活を想定することで,現代とは別の社会構造や関係性を想定し,自身で生活のリズムをつくり,凝り固まりつつある現状を見直すことができるように思います.デジタル化によりリアルとバーチャルの境界があいまいになったように,ここで考える「狩猟採集」にもリアルなものだけではなく,バーチャルな関係も含まれると思います.「狩猟採集の集合住宅」をテーマに,より多様な可能性を模索できるようになった変化の先に現れる集合住宅を提案してください.

敷地は大阪市内で利便性が高く,都心と郊外の中間のようなエリア.周辺には住宅やオフィス,商業,学校,公園,神社などの機能や歴史的アイコンが混在しています.そこに50戸の集合住宅を想定してください(敷地面積1,000m2,容積率300%).今回も2段階で審査を行います.1次審査を通過した上位4案による公開の2次審査で最優秀賞を決定します.

 

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