【審査委員】(審査委員プロフィール)
- 西沢立衛
- (建築家/横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
- 安昌寿
- (都市プランナー/日建設計副社長)
- 田村誠邦
- (建築コンサルタント/アークブレイン主宰)
- 望月常弥
- (UR都市機構 東日本賃貸住宅本部長)
【賞金】
最優秀賞/1点 100万円
優秀賞/3点 各30万円
佳作/6点 各5万円
(賞金はすべて税込)
【審査方法】
審査は2段階審査方式で行います。1次審査会で応募案の中から10作品を選出。2次審査会は公開の場で行い、通過した10作品のプレゼンテーション、質疑応答、審査会を経て、最優秀賞、優秀賞、佳作をその場で決定します。
【登録・作品提出締切】
2012年2月27日(月)消印有効
※送付のみ受付。持ち込み、バイク便不可。
【結果発表】
- 1次審査結果:2012年3月中旬に当ウェブサイトにて発表。
- 最終結果:『新建築』2012年7月号および当ウェブサイトにて発表。
「花畑団地プロフィル」、「対象建築とターゲット」、「コンペ対象建築プロフィル」、「提案における与条件」をもとに、ターゲットの設定と改修の提案を行ってください。
※当ウェブサイトからコンペ対象建築の図面データをダウンロードしてください。図面データのダウンロードは当ウェブサイト以外からはできません。
【花畑団地プロフィル】
花畑団地は東京都足立区の北端に位置し、毛長川を挟んで埼玉県草加市に面しています。東武伊勢崎線竹ノ塚駅まではバスで15分、谷塚駅までは徒歩17分の距離。団地を含めた周辺一帯は、区画整理により基盤整備されていて、良好な住宅地になっています。
団地の敷地は19.1 haで全体的にほぼ平坦な地形であり、東西に伸びる約1kmの道路に沿って直線的に住棟が配置されています。
入居開始後47年が経過し、当初の居住者像も大きく変化し、居住者に占める高齢者も約4割と推定されます。
このような状況を踏まえ、UR都市機構は、
という取り組みを進めているところです。
▶詳細は「花畑団地における事業概要」をダウンロードしてください。
【対象建築とターゲット】
- 対象建築
UR都市機構 花畑団地27号棟 - ターゲットの設定
住棟単位で新しい居住者の関係性・生活シーンを構築し、長く住み続けられる住まいの提案を求めます。
〜ターゲットの例〜
①アクティブシニア(定住志向、仕事の第一線を引退、地域活動や趣味に積極的)②子育てファミリー(子育て期間中、ゆとりある生活環境重視、流行に敏感)上記の例示を参考に、ターゲットの設定は自由に行っていただいてかまいませんが、改修後の住宅等での具体的なライフスタイルや生活シーンの展開を明確に表現してください。 - コンペ提案対象
・27号棟 3K(46m2) 10戸内部プラン
・27号棟の色彩等外壁デザイン
・27号棟の周辺の屋外空間
【コンペ対象建築プロフィル(現状)】
名称 | 花畑団地27号棟 |
---|---|
所在地 | 東京都足立区花畑5丁目10番27号 |
敷地面積 | 1,322.31m2(当該住棟仮想敷地面積を示す) |
建築面積 | 170.66m2(EV棟・自転車置場含む) |
延床面積 | 669.92m2(EV棟・自転車置場含む) |
延床面積内訳 | 共同住宅の共用の廊下等の部分:128.71m2 住宅の部分:514.93m2 自転車置場:26.28m2 |
容積対象床面積 | GL階 7.15m2(EV部)/1~4階 101.41m2/ 5階 102.14m2 |
階数 | 地上5階 |
戸数 | 10戸(各戸:3Kで46m2) |
最高高 | 住棟:14,100mm EV棟:14,530mm |
軒高 | 住棟:13,900mm EV棟:14,330mm |
階高 | 2,550mm(最上階のみ2,700mm) |
居室の天井高 | 2,300mm |
地域地区 | 第一種中高層住居専用地域 準防火地域 第2種高度地区 花畑5丁目地区地区計画 |
容積率 | 150% |
建蔽率 | 40% |
構造 | 住棟:鉄筋コンクリート造 EV棟:鉄骨造 |
竣工 | 1966年4月(EV棟増築:2011年5月) ※EV棟は増築されたもので、この部分の改修は不可です |
外部 仕上げ |
[屋根]露出アスファルト防水 [外壁]モルタル塗り刷毛引の上リシン吹付 [玄関・窓]スチール製 |
内部 仕上げ |
台所 [床]ハードボードフロアーまたはパーティクルボードフロアー[壁]モルタル塗りの上 EP-Ⅰ塗り 一部タイル貼り プラスター塗り [天井]モルタル塗り刷毛引の上プラスター吹付 最上階:石膏ボード張りの上 EP-Ⅱ塗り 居室 [床]畳敷 一部ヒノキ縁甲板張り[壁]石膏ボード張りの上 EP-Ⅱ塗り プラスター塗り [天井]モルタル塗り刷毛引の上プラスター吹付 最上階:石膏ボード張りの上 EP-Ⅱ塗り 浴室 [床]アスファルト防水押えの上モザイクタイル貼り[腰壁]モルタル塗りの上VP塗り [壁]モルタル塗り木鏝押えの上リシン吹付 [天井]一般階:モルタル塗り木鏝押えの上リシン吹付 最上階:フレキシブル板の上VP塗り |
【提案における与条件】
- 改修コスト
- その他の改修について
- 外壁補修の上、マスチック等による再塗装
- 鉄部をケレン等による下地処理の上、オイルペイント等による再塗装
- 既存サッシ撤去の上、アルミサッシ新設(アルミ色)、ペアガラス設置
- 玄関ドア撤去の上、断熱玄関ドア(焼付塗装)新設
- UR都市機構の屋外計画「図面⑥ 屋外平面図」を基本とします。
- 既存防水層の上に外断熱露出アスファルト防水新設、端部アルミ押え設置
- 太陽光パネルによる電力供給は、昼間のみ住棟の共用電灯へ行う。
- 廊下部天井LED照明設置
- 設計条件
- 住戸プラン(一部を住戸以外の共用室等への活用なども可。ただし活用提案とセットとする)
-
色彩等住棟の外観デザイン(仕様・仕上げも含む)
※団地全体の色彩計画は「花畑団地における事業概要」を参照のうえ、これと調和した計画としてください。 - 屋外空間(対象範囲内についてUR都市機構の計画案「図面⑥ 屋外平面図、⑦広場平面図」を参考に提案してください)
- 住戸内の内装および間仕切り部分等(開口部建具、照明、洗面化粧台、便器、キッチン等を含みます。利用勝手を考慮し、自由に提案してください)。ただし、各階共通で「図面⑤ 躯体図」に示す位置に柱を設置してください。
- 住棟外壁の仕様・仕上げ等
- 「図面⑤ 躯体図」に示すコンクリート躯体(壁・床スラブ)の撤去等はできません。また、新たに設置できる開口は、設備配管用スリーブとします。なお、設置については、「図面⑤ 躯体図」に示す制約を遵守してください。
- 固定荷重は現状以下とし、スラブへの積載荷重は180 kg/m2以内の提案としてください。なお、住戸内の1階床は木造となっています。
- EV棟(住棟廊下部分含む)の変更は不可としますが、住棟共用部(廊下)についても、共用灯や扉のデザイン、手すりなどは提案可能です。
- 電気容量 最大40A
- 電話回線 1回線
- ガス配管 住棟引込み40A、各戸引込み20A
- 給水配管 住棟引込み50A、各戸引込み20A 16号給湯
- 北西から現状の歩道切り下げ部分から引越し車両の寄り付きを確保する(w=4mで回転スペース確保)。
- 北側には、「緑の回廊」を東西に確保する(w=3m)。
- EVが設置されていることから27号棟用の身障者用駐車場から動線を確保する。
- 27号棟用の3カ所の駐輪場からの動線を確保する。
- 改修の実施に向けた留意事項
今回の提案に対し、工事費総額5,000万円(税込)を目安とします。
現行の家賃は、棟全体で約66万円/月・棟(6.6万円/月・戸)ですが、改修後の募集家賃は、70~80万円/月・棟(7~8万円/月・戸)を想定します。
※上記に設備の改修コストを含みます。(配管、配線、設備設置等)
UR都市機構で下記の修繕等工事を実施する予定で、上記「1.改修コスト」とは別途扱いとしますが、下記①〜③について提案によりグレードアップする場合は改修コストに含むものとします。
【図面ダウンロードデータ】
対象建築の図面がダウンロードできます(PDF、DXF形式)。
- 平面図
- 立面図
- 断面図、矩計図_修正
- 平面詳細図
- 躯体図_修正(PDFのみ)
- 屋外平面図、埋設管平面図(PDFのみ)
- 広場平面図
- 広場平面図_追加(DXFのみ)
- 広場平面図_植栽(PDFのみ)
〈図面修正〉
●図面「5. 躯体図_修正」に「躯体図梁表示線の追記」と「参考躯体寸法の追記」を行いました。あわせて、基礎伏図と基準階躯体伏図の通り符号「Y1」を「Y2」に訂正します。
●図面「3. 断面図、矩計図_修正」に誤りがありましたので修正します。スラブ厚110mm部分と厚130mm部分のスラブ差は±0となります。また、外廊下部のスラブ差は-30mmとなりますが、モルタルにより段差の解消を行っています。
●図面「7. 広場平面図」に、提案対象範囲内についてUR都市機構の計画案の通路等の表示を追記したDXFデータ(図面「8. 広場平面図(追加版)」)を添付します。
●図面「7. 広場平面図」に、対象範囲以外の植栽計画の図面「9. 広場平面図_植栽(PDFのみ)」を追加します。ご参照ください。
-
▼全図面データ: PDF形式
- PDF.zip(ZIP形式圧縮: 1.4MB)
PDF.sit(Stuffit形式圧縮: 1.4MB) - DXF.zip(ZIP形式圧縮: 2.2MB)
DXF.sit(Stuffit形式圧縮: 1.6MB)
▼全図面データ: DXF形式
【応募資格】
日本国内において建築の設計・デザイン活動を行っていること。資格は問いませんが、今回の対象物件の実施設計能力があることを前提とし、2次審査では実施を前提とした詳細図等の提出が義務づけられます。応募者はグループ・個人を問いません。
【応募登録】
本コンペに参加するためには、事前に当ウェブサイトの登録フォームから登録を行ってください。必要事項を入力し送信すると、後ほどe-mailで登録番号が交付されます。この登録番号は応募にあたって必要となりますので各人で記録し保存してください。
- 交付後の、登録番号に関するお問い合わせには応じることができません。
- 複数案応募する場合は、作品ごとに登録が必要です。
- 応募登録はこのホームページ以外からはできません。
- 登録後、内容に変更があった場合は再度登録をし直してください。
- 携帯のメールアドレスでは登録通知の返信メールを受け取れない場合があります。
【応募図書】
A1サイズ(594×841mm)片面横使い1枚に、下記の内容をまとめてください。(模造紙等の薄い用紙は開封時に破損しやすいため避けること。額装、パネル化は不可)
○設計主旨
800字以内、文字サイズは20ポイント以上とすること。入居者のイメージ像や生活スタイルなどを具体的に書いてください。
○平面図、展開図、天井伏図など設計主旨を表現する図面
必ず図面には縮尺を記入すること。
また、仕上げ等詳細は設計主旨を表現するために必要となる場合には表記すること。
○その他
パース、模型写真、CGなど、設計意図を伝えるもの。 表現は自由だが立体化しないこと。
○登録番号の記載
表面:用紙表面の右下(下端、右端からそれぞれ1~2cm空けて)に、50ポイント以上の文字サイズで登録番号のみを明記すること(登録番号以外の、応募者を特定できる内容は記載しないこと)。
裏面:用紙裏面に、登録番号、代表者と共同制作者の氏名(ふりがな)、年齢、住所、電話番号、e-mailアドレス、勤務先or学校名(学年を必ず明記)を記入。
※2次審査では、実施を前提とした住戸詳細図等やプレゼンテーション用のパワーポイントデータをご用意いただきます。詳細は、1次審査会終了後に通過者に伝えます。
【登録・作品提出締切】
2012年2月27日(月) 消印有効
※送付のみ受付。持ち込み、バイク便不可。
【提出先】
株式会社新建築社「UR団地再生デザインコンペ」係
〒113-8501東京都文京区湯島2-31-2
tel.03-3811-7101(代表)
【1次審査結果発表】
2012年3月中旬
通過者に通知すると共に、当ウェブサイトにて発表します。
【公開2次審査】
2012年5月中旬
※会場は決定次第、当ウェブサイトで発表します
1次審査通過作品に基づいた2次審査用図書(実施を前提とした断面詳細図等やプレゼンテーション用のパワーポイントデータ)をご用意いただき、会場にてプレゼンテーションをしていただきます。審査委員との質疑応答の上、公開審査にて各賞を決定します。1次審査通過者であっても、2次審査に出席できない場合は選外となりますのでご注意ください。
【2次審査結果発表】
『新建築』2012年7月号、および当ウェブサイトにて発表します。
【その他】
- 応募作品は、未発表作品に限ります。
- 当コンペの応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、入賞作品の発表および応募作品に基づき花畑団地やそれ以外のUR団地の実際の住戸で設計、施工、供給及び当該物件を広告宣伝するなど、利用に関する権利は主催者が保有します。主催者が利用する場合は事前に提案者に伝えます。
- 最優秀案を含める入賞作品を実施する場合は、実施設計をUR都市機構が行い、当該提案者に監修していただきます。賞金の中に監修料を含みます。
- 実施する場合はUR都市機構の仕様や現場状況、その他の事情に応じて変更します。
- 応募作品は返却しませんので、必要な場合はあらかじめ複製をしておいてください。
- 同一作品の他設計競技との二重応募はご遠慮ください。
- 応募作品の一部あるいは全体が他者の著作権を侵害するものであってはなりません。また、雑誌や書籍、ウェブサイトなど著作物から複写した画像を使用しないこと。著作権侵害の恐れがある場合は主催者の判断により入賞を取り消すことがあります。
- 応募作品について、後日著作権侵害やその他の疑義が発覚した場合は、すべて応募者の責任となります。
- 入賞後の応募者による登録内容の変更は受け付けできません。
- 行政機関への問い合わせはご遠慮ください。
- 応募者の個人情報は、当該コンペに関するものにのみ限り使用することとし、ほかの目的には一切使用いたしません。