新建築 2013年8月号 大阪ガス実験集合住宅スマートリノベーション NEXT21 フェーズIV
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Seto=原田真宏+原田麻魚/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOせとの森住宅=藤本壮介大阪ガス実験集合住宅スマートリノベーション NEXT21 フェーズIV=大阪ガス+近角真一・よう子+竹原義二さくらアパートメント=ブルースタジオ光第1ビル=青木茂中里三丁目のテラスハウス=Open ALT城西=成瀬・猪熊建築設計事務所テラス・ハウス=西田司+海野太一/オンデザインCase=森ビル+清水建設八雲コートハウス=飯田善彦Apartment惣=泉幸甫NISHIMAGOME TERRACE COURT=長谷川逸子balco=駒田剛司+駒田由香ガジュマルハウス=澤口直樹+44TUNE/吉富興産建築企画室COZY御所=長坂大/Mégaハウス・ソシガヤ=進藤強/ビーフンデザイン+EANAG APARTMENT=三菱地所ホーム+納谷建築設計事務所ガーデニエール砧WEST=清水建設ミリカ・ヒルズ=長谷工コーポレーションふなばし 森のシティ=三菱商事+野村不動産+三菱地所設計+戸田建設+南條設計室+大林組
記事: 集合住宅白書 メンテナンス・補修修繕計画について
多視点から導く事業性が決める木賃のリノベーション=木質デベロップメント 愛される理由ーーコーポラティブハウスが可能にする建築の持続性=アーキネット 「経年優化」への取り組みーー区分所有の中でコモンをつくること=三井不動産 75万戸のストックをニーズに合わせて多機能拠点化=都市再生機構技術調査室 長く住み続けるためにーー設計・施工に込めるアイデア=長谷工コーポレーション 持続可能社会における既存共同住宅の再生=国土交通省住宅局市街地建築課マンション政策室

作品

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
Seto 設計 原田真宏+原田麻魚/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
施工 清水建設所在地 瀬戸内地方
地域の主産業である造船業を営む会社の社宅.敷地が瀬戸内海に面した斜面地に位置しているため,住戸ボリュームの一部を12m程キャンチレバーで海へ向かって持ち出すことで,居住者はもちろん地域に対しても開かれた街のパブリックスペースとなる36,350×25,800mmの屋上広場をつくり出している.
SETO MASAHIRO HARADA+MAO / MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
Setouchi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
せとの森住宅 設計 藤本壮介建築設計事務所
施工 広成建設所在地 瀬戸内地方
地元企業の社宅.2戸1棟,計13棟の家が斜面地に沿うように配置される.既存のひな壇地形や石垣を残しつつ,階段や小径を設え,棟の間には100本以上の木を植樹した.ステンレスの外壁が映り込みによって表情を変える.
SETONOMORI HOUSES SOU FUJIMOTO ARCHITECTS
Setouchi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
大阪ガス実験集合住宅スマートリノベーション NEXT21 フェーズⅣ
統括 大阪ガス設計 集工舎建築都市デザイン研究所 竹原義二/無有建築工房 近角よう子/近角建築設計事務所
施工 大林組所在地 大阪府大阪市天王寺区
1993年に竣工した大阪ガスの実験住宅NEXT21の第Ⅳフェーズ.2020年頃までの都市型集合住宅を前提として環境にやさしい豊かな暮らしを追求する.今回は,305住戸を竹原義二/無有建築工房,403住戸を近角よう子/近角建築設計事務所が改修.さらに全住戸,高効率で効果的な設備機器に更新した.
NEXT21 PHASE Ⅳ SHU-KOH-SHA ARCHITECTURAL & URBAN DESIGN STUDIOYOSHIJI TAKEHARA / MOO ARCHITECT WORKSHOPYOKO CHIKAZUMI / CHIKAZUMI ARCHITECT OFFICE
Osaka, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
さくらアパートメント 設計 石井健/ブルースタジオ
施工 シグマテック所在地 東京都世田谷区
ハウスメーカーにより建てられた,築38年の軽量鉄骨アパートの改修.竣工当時の認定情報が開示されておらず,オーナーの管理していた図面と現地調査を基に,在来木造とほぼ同様として任意の耐震診断を行っている.設計,監理だけでなく,マーケティングやプロモーションもブルースタジオが手掛けた.
SAKURA APARTMENT BLUE STUDIO
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
光第1ビル 設計 青木茂建築工房
施工 エース建設所在地 福岡県大野城市
昭和49(1974)年に竣工した鉄筋コンクリート壁式構造の賃貸住宅を改修.検査済証がなかったため,現地調査などにより既存不適格を証明.また,既存の日影斜線を超えないよう既存塔屋を解体した上で,今回増築のエントランスホールに隣接してエレベータを増設した.
HIKARI FIRST BUILDING SHIGERU AOKI ARCHITECT & ASSOCIATES
Fukuoka, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
中里三丁目のテラスハウス 設計 Open A
施工 大豊建設所在地 東京都北区
東京都北区に建つJRの社宅だったテラスハウスの改修.敷地下には,電車のトンネルが走り,重量制限があるため,重量を増やすことなく改修が行われた.各住戸はの新設の土間コンクリート下には吸音板を敷き込み浮床構造とし,下を走る電車からの振動・騒音対策を行っている.
TERRACE HOUSE IN NAKAZATO 3 CHOME OPEN A
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
LT城西 設計 成瀬・猪熊建築設計事務所
施工 ザイソウハウス所在地 愛知県名古屋市
名古屋市に建つ13戸のシェアハウス.個室を立体的に配置することで生まれる,高さや広さが異なる共用部を持つ.住人がそれぞれの状況に応じた空間を選択できる.構造は木造で,3,640mmのグリッドに柱梁を配置している.
LT JOSAI NARUSE INOKUMA ARCHITECTS
Aichi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
hoto: SHINKENCHIKU-SHA
テラス・ハウス 設計 西田司+海野太一/オンデザイン
施工 加瀬谷工務店所在地 神奈川県藤沢市
海が近く開放的なエリアに建つ,2戸の賃貸住宅.各部屋や階段部に1世帯4つずつのテラスを持ち,室内の活動を外部まで引き出す.各テラスは室内と連続して活用しやすいよう,用途に合わせて幅,高さ,素材を変えている.
TERRACE・HOUSE OSAMU NISHIDA + TAICHI UMINO / ONDESIGN
Kanagawa, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
Case 企画 森ビル設計施工 清水建設
所在地 東京都渋谷区
都内の住宅地に建つ6戸の分譲集合住宅.湾曲する鉄筋コンクリート壁の周囲をアルミメッシュで覆う.各戸に個別の出入口や専用庭を備えている.
CASE SHIMIZU CORPORATION
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
八雲コートハウス 設計 飯田善彦建築工房
施工 アサヒ所在地 東京都目黒区
東京都目黒区に建つ,9戸からなるコーポラティブハウス.旗竿敷地に十字形にスリット状の長屋通路をつくり,それを囲むように住棟を配置した.住棟は周辺の密度を引き継ぎ,各住戸の独立性を確保するように長屋形式としている.
YAKUMO COOPERATIVE HOUSE IIDA ARCHISHIP STUDIO
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
Apartment惣 設計 泉幸甫建築研究所
施工 渡邊建設所在地 東京都豊島区
元はアパートと駐車場が建っていた敷地を,賃貸集合住宅へ建て替えた.隣地には同オーナーが持つふたつの賃貸住宅と個人住宅が建ち,中庭はこれらの建物からもアクセスできるようにした.これにより周囲との関連性を持たせ,コミュニティをつくり出す.鉄筋コンクリート柱に組み込まれた樋を伝って雨水が落ちる.
APARTMENT SOU KOUSUKE IZUMI ARCHITECTS
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
NISHIMAGOME TERRACE COURT 設計 長谷川逸子・建築計画工房
施工 北野建設所在地 東京都大田区
2戸のオーナー住戸と30戸の賃貸住宅で,建物は中庭を取り囲むように計画.都市の中で快適な生活を実現するために,住まい手たちが自然に繋がる共有の場として庭園を中央に配置した
NISHIMAGOME TERRACE COURT ITSUKO HASEGAWA ATELIER
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
balco 設計 駒田剛司+駒田由香/駒田建築設計事務所
施工 山庄建設所在地 東京都新宿区
4住戸からなるコーポラティブハウス.1,2階にはそれぞれフラット住戸が入り,3,4階には2戸のメゾネット住戸が入る.谷地の底に位置し周囲は小さな住宅が密集する敷地.西側の隣地との隙間に配した小さな立体緑地とバルコニーに向かって,住空間が膨らみ,入居者が小さな外部を楽しむことができるようにした.
BALCO KOMADA TAKESHI + KOMADA YUKA / KOMADA ARCHITECTS’ OFFICE
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ガジュマルハウス 設計 澤口直樹+44TUNE/吉富興産建築企画室
施工 林田建設所在地 東京都大田区
東京都大田区建つ,7戸からなる集合住宅.5層分のボリュームに12枚のスラブをスパイラル状に配置し,全住戸が道路側を含む3面に開口部を持つ.階層ごとに部屋を分割すると大きすぎたり小さすぎたりする敷地面積に対して,1住戸約32m
2
の適正な広さのプランをつくることができる.
GAJYUMARU HOUSE NAOKI SAWAGUCHI+44TUNE
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
COZY御所 設計 長坂大/Méga
施工 藤木工務店所在地 京都府京都市
京都市上京区の京都御所北側の間口5,250mm,奥行26,000mmの細長い敷地に建つ.切妻平入りの2戸の賃貸住宅で,1階にはテナントが入る.ふたつの両住戸から御所の景観を楽しめるような立体的な構成とした.
COZY GOSHO DAI NAGASAKA/MEGA
Kyoto, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ハウス・ソシガヤ 設計 進藤強/ビーフンデザイン+EANA
施工 元気建設所在地 東京都世田谷区
施主住宅+賃貸3戸の計4戸が入る集合住宅.住宅が立ち並ぶ敷地において,隣地の開けた畑側にアプローチを取り,中央には住人たちが集うコミュニケーションスペースとして中庭を配置.ここから各住戸へアクセスする.
HOUSE SOSHIGAYA TSUYOSHI SHINDO / BE-FUN DESIGN + EANA
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
G APARTMENT 設計 三菱地所ホーム+納谷建築設計事務所
施工 三菱地所ホーム所在地 神奈川県川崎市中原区
川崎市に建つ32戸の集合住宅.駅から遠い敷地であるため,駅周辺の中高層集合住宅駅などの賃貸住宅と差別化を図るよう戸建ての住戸が中庭を取り囲むように集まる形式とした.1階住戸は中庭,タタキ,土間,寝室と内部と外部が連続するように計画した.
G APARTMENT MITSUBISHI ESTATE HOME+NAYA ARCHITECTS
Tokyo, Japan
2012

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ガーデニエール砧WEST 設計施工 清水建設
所在地 東京都世田谷区
東京都世田谷区にある,371戸の集合住宅.清水建設が事業計画,設計施工,運営まで行う.敷地は,以前清水建設の寮があった場所.2008年に1期が東側に完成し,今回は西側に建つ2期目.1期と合わせて託児所,診療所,加えて防災拠点としての機能を持ち,長く住まうための街をつくった.
K2 WEST SHIMIZU CORPORATION
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ミリカ・ヒルズ 設計施工 長谷工コーポレーション
所在地 大阪府吹田市
大阪府吹田市に建つ,633戸の大規模集合住宅.MBS千里丘放送局跡地に,2期も含め全街区で,1,500戸を計画している.小学校などの公共施設も一体的に整備を計画している.丘陵地の地形を残しながら,保育園,キッチンやカフェなどの共用ペースを配置した.環境アセスメントを実施し,地球環境や地域景観へ配慮する事業計画を行った.
MYRICA HILLS HASEKO CORPORATION
Osaka, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ふなばし 森のシティ
基本構想 三菱商事 野村不動産
設計 三菱地所設計(一・二街区 基本設計) 戸田建設一級建築士事務所(一・二街区 実施設計) 南條設計室(クラブハウス 基本設計) 大林組一級建築士事務所(クラブハウス 実施設計)
施工 戸田建設(一・二街区) 大林組(クラブハウス)所在地 千葉県船橋市
17haの工場跡地再開発計画.約1,500戸の住宅に加え,商業施設,医療施設,保育施設などを整備し,スマートシティ技術とコミュニティ生成の仕組みを組み合わせた「スマートシェア・タウン構想」を掲げた,緑地を豊富に採り入れた街づくりを行っている.見える化パネルの導入や電気の一括受電など,よりよく住まうための工夫が随所でなされている.
FUNABASHI MORINO CITY MITSUBISHI JISHO SEKKEI,TODA CORPORATION ARCHITECTURAL DESIGN DEPTATELIER NANJYO,OBAYASHI CORPORATION ARCHITECTS AND ENGINEERS
Chiba, Japan
2013