新建築 2013年11月号 ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ
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作品

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
羽田クロノゲート 設計 日建設計
施工 鹿島建設所在地 東京都大田区
羽田空港に隣接して建つヤマトグループ最大級の物流ターミナル.立地を活かした陸海空のスピード輸送をはじめ,24時間365日稼働,付加価値機能を高める最新鋭の物流システムとセキュリティ設備を完備する.周辺地域との共生を目指したフォーラムや託児所などの地域貢献施設を併せ持つ.
HANEDA CHRONOGATE NIKKEN SEKKEI
Tokyo, Japan
2013

撮影: 阿野太一
photo: DAICI ANO
3M本社改修 設計 阿部仁史アトリエ PETER EBNER and friends 3M GTG
施工 PCL Constraction所在地 アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール
アメリカ合衆国ミネソタ州セントポールに建つ3M本社の改修.5つの建物を2階のレベルで結ぶリング状の通路空間にミーティングや共同作業が行えるさまざまな場をつくった.Building220はPETER EBNER AND FRIENDS,それ以外を阿部仁史アトリエが設計.什器やメディアデバイスのデザインを3M GTGが行った.
3M COMPANY HEADQUARTERS ATELIER HITOSHI ABE, PETER EBNER AND FRIENDS, 3M GTG
Minnesota, America
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
カルチュア・コンビニエンス・クラブ本社オフィス 設計 ジョイントセンター
施工 住友不動産 バロック所在地 東京都渋谷区
渋谷ガーデンタワーの6〜13階に入るカルチュア・コンビニエンス・クラブ本社オフィスの8,9階.「代官山 蔦屋書店」(本誌1201)のオープンを機に,散らばっていたオフィスを統合.既存柱を利用した本棚や,固定席とフリーアドレス席を自由に選択できるなど,企画会社としていつでもアイデアが生み出せる空間を目指す.
CULTURE CONVENIENCE CLUB JOINT CENTER
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
新建築社霞が関オフィス 設計 西沢立衛建築設計事務所
施工 はやの意匠 インターオフィス 栄港建設所在地 東京都千代田区
日本最初の超高層ビル,霞が関ビル(本誌6806)にあるオフィス.空間の半分をテーブルが均等に並ぶ執務空間とし,もう半分をさまざまな種類の家具が配置されるラウンジ空間とした.床のカーペットも左右で変えている.社員は部署にかかわらず五十音順で並ぶ.社長室やサロンなどは透明のアクリル壁によってゆるやかに仕切られている.
SHINKENCHIKU-SHA KASUMIGASEKI OFFICE OFFICE OF RYUE NISHIZAWA
Tokyo, Japan
2012

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
弥生の研究教育棟 I-REF 設計 川添善行+松繁宏樹+田邊裕之+東京大学生産技術研究所川添研究室
施工 イズミ・コンストラクション所在地 東京都文京区
ITなど情報理工学を学ぶ創造情報学専攻が秋葉原駅前校舎から本郷キャンパスに移るにあたり,7階建ての建物を1棟まるごとリノベーションした.ソフトウェアの学習や仮想マシンの制作など多様な研究活動が行われるため,研究に必要な設備配線の納まりや仕上げ,プランを各階で変え,階ごとに異なる空間をつくり出した.
RESEARCH AND EDUCATION CENTER IN YAYOI I-REF KAWAZOE LAB, INSTITUTE OF INDUSTRIAL SCIENCE, THE UNIVERSITY OF TOKYO
Tokyo, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
資生堂銀座ビル 設計施工 竹中工務店
所在地 東京都中央区
東京都中央区に建つ.資生堂本社旧社屋(1966年竣工,設計: 谷口吉郎)の建て替え.銀座の並木通りに面するオフィスとソニー通りまで繫がるコア部分すべての外装を,未来唐草模様のアルミシェードで覆っている.
SHISEIDO GINZA BUILDING TAKENAKA CORPORATION
Tokyo, Japan
2013

-ROGIC-
撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ROKI Global Innovation Center-ROGIC- 設計 小堀哲夫建築設計事務所
施工 大成建設所在地 静岡県浜松市
フィルターメーカであるROKIの本社ビルに隣接して建てられた研究開発棟.自然光や風を活かし,温熱・光環境の異なる空間をつくり出した.住宅・建築物省CO2先導事業に選定されている.木格子とスチールによるとハイブリッドトラスのフィルトレーションルーフを一体的に架け渡し,自動車のエンジンやエアクリーナーに使われるROKIフィルターを膜材に使用.
ROKI GLOBAL INNOVATION CENTER -ROGIC- TETSUO KOBORI ARCHITECTS
Shizuoka, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ニフコ技術開発センター 設計 坂倉建築研究所
施工 竹中工務店所在地 神奈川県横須賀市
自動車や家電などに用いられるプラスチックパーツ製機能備品を開発,製造するニフコの研究開発拠点.南北の異なる環境を活かしたオフィス空間と,環境負荷低減を実現する.日射の強い南側は閉じ,集熱ウォールにより日射熱を取り込んで空調エネルギー削減を図る.保存緑地の山に面する北側は,Low-e複層ガラスの開放的な全面カーテンウォール.
NIFCO TECHNOLOGY DEVELOPMENT CENTRE SAKAKURA ASSOCIATES ARCHITECTS & ENGINEERS
Kanagawa, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
日本圧着端子製造 設計 Atelier KISHISHITA+Man*go design
施工 鹿島建設所在地 大阪府大阪市中央区
大阪市中央区道修町にある圧着端子やコネクターを製造する会社の本社ビル.卍型に建てられたビルの各階を4つに分割,隣り合うエリアが半階ずつスキップする,二重螺旋状の構成をとることにより,層ごとに分断されがちなオフィスの上下階を視覚的に繋ぐ.また,外観,内観合わせて約400m
3
の国産材が使用されている.
JST MFG. ATELIER KISHISHITA+MAN*GO DESIGN
Osaka, Japan
2013

撮影: 細井洋介
photo: Yosuke Hosoi
コンゴ民主共和国日本文化センター 設計 慶應義塾大学SFC松原弘典研究室
施工 GS ACADEX所在地 コンゴ民主共和国キンシャサ市ゴンベ地区ゴンベ教員大学(ISP)内
コンゴ民主共和国キンシャサ市内中心部の教員大学敷地内に,日本政府から草の根文化無償資金協力(1,000万円)を得て建設.施行は現地住民が行うという条件の下,限られたコスト・材料に合わせて適宜日本の技術を組み込んだ設計によち,大空間や雨水を集める仕組みなど,最新ではなくとも現地に最適な建築を実現している.
THE CONGO-JAPAN COMPLEX KEIO UNIVERSITY SFC MATSUBARA HIRONORI LABORATORY
Kinshasa, Congo
2013

第2期〜4期工事
撮影: 慶應義塾大学SFC松原弘典研究室
photo: KEIO UNIVERSITY SFC MATSUBARA HIRONORI LABORATORY
コンゴ民主共和国アカデックス小学校 第2期〜4期工事 設計 慶應義塾大学SFC松原弘典研究室
施工 慶應義塾大学SFC松原弘典研究室・現地住民有志所在地 コンゴ民主共和国キンシャサ市キンボンド地区
2008年からコンゴ民主共和国キンシャサ郊外で行われている,小学校建設の第2期〜第4期工事.第2期では第2教室棟(2010年竣工),第3期では第3教室棟(2011年竣工),第4期では校門アーチ(2013年竣工)がそれぞれ建設された.毎年,慶應義塾大学の松原研究室の学生により設計,現地住民との施行が行われている.今後,2016年までに全7教室が完成予定である.
DR CONGO ACADEX PRIMARY SCHOOL KEIO UNIVERSITY SFC MATSUBARA HIRONORI LABORATORY
Kinshasa, Congo
2013

撮影: 慶應義塾大学SFC小林博人研究室
photo: KEIO UNIVERSITY SFC HIROTO KOBAYASHI LABORATORY
ミャンマー・マノヘリ村ベニヤハウス 設計 慶應義塾大学SFC小林博人研究室+小林・槇デザインワークショップ
施工 慶應義塾大学SFC小林博人研究室+小林・槇デザインワークショップ+現地有志所在地 ミャンマー連邦共和国パテイン市マノヘリ村
ミャンマーのヤンゴンから西に位置するマノヘリ村に建つラーニングセンター.ベニヤやLVLを使用した南三陸ベニヤハウス(本誌1209)の構法を利用し,地域住民と協働してつくった.雨期に1mほど上がる水に備えるため,約2mの高さの基礎の上に建設された.
MAWHARI VENEER HOUSE HIROTO KOBAYASHI + KEIO UNIVERSITY SFC HIROTO KOBAYASHI LABORATORY + KOBAYASHI MAKI DESIGN WORKSHOP
Pathein, Myanmar
2013

撮影: D環境造形システム研究所
photo: D ENVIRONMENTAL DESIGN SYSTEM LABORATORY
虹の学校学舎 天翔る方舟 設計 渡辺菊眞+D環境造形システム研究所
施工 D環境造形システム研究所 高知工科大学渡辺菊眞研究室 ガリアン族の大工 虹の学校の子どもたち所在地 タイ王国カンチャナブリ県サンカブリ郡
ミャンマーとの国境近くのタイのサンクラブリに立地する,孤児院兼学校.土嚢ドームの上に鋼管構造の高床空間が載る.木材の伐採が制限されている地域のため,土嚢と単管でつくり,多くの人が施工に参加できるようにしている.竹の造作は,現地民族の伝統技法によって施工された.
ARK SOARING IN THE SKY, RAINBOW SCHOOL KIKUMA WATANABE + D ENVIRONMENTAL DESIGN SYSTEM LABORATORY
Kanchanaburi, Thailand
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
釜石漁師の「みんなの家」 設計 伊東豊雄建築設計事務所+アトリエ・天工人+Ma設計事務所
施工 ホームビルダー 熊谷組 堀間組所在地 岩手県釜石市
釜石の魚市場に隣接する新浜町仮設水産組合施設内に建つ漁業関係者や観光客らが気軽に集え,釜石の漁業復興の拠点となる「みんなの家」2010年のヴェネチアビエンナーレに出展したバーレーン館を移設した.建設には地元の方々やボランティアなど多くの方が参加.右がバーレーンの漁師小屋で左が新設された母屋.
“HOME-FOR-ALL” FOR FISHERMEN IN KAMAISHI TOYO ITO & ASSOCIATES, ARCHITECTS+ATELIER TEKUTO+MA DESIGN OFFICE
Iwate, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
岩沼「みんなの家」 設計 伊東豊雄建築設計事務所
施工 今慶興産所在地 宮城県岩沼市
岩沼市に建つ農業支援のための「みんなの家」.地域の方がたが集い語り合うコミュニケーションの場で農業の復興拠点を目指す,みんなで土間やかまどなどをつくった.米づくりの兼業農家による地元NPO「がんばッと!!玉浦」が中心となって,ITを活用した新しい農業を模索する.冬の北西風を遮るために.建物を囲む緑はこの地域独特の屋敷林「居久根(いぐね)」を再現した.
“HOME-FOR-ALL” IN IWANUMA TOYO ITO & ASSOCIATES, ARCHITECTS
Miyagi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
さとうみステーション 設計 陶器浩一 大西麻貴+百田有希/o+h 永井拓生 高橋工業
施工 鉄建建設 高橋工業所在地 宮城県気仙沼市
東日本大震災の津波で被害を受けたガソリンスタンドの再建プロジェクト.早急な工事完了と,海沿いの津波災害危険区域のため津波への強度を確保する必要があった.施工を担当した高橋工業が持つ鉄の技術を生かした単板アーチの鋼板造.天井に最低限のテンションロッドを配し,圧縮に耐えるようにした.
SATOUMI STATION HIROKAZU TOKI+ONISHI MAKI+HYAKUDA YUKI ARCHITECTS/O+H+TAKUO NAGAI+TAKAHASHIKOGYO
Miyagi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
浜の会所 設計 滋賀県立大学陶器浩一研究室
施工 滋賀県立大学 宮城大学 ほか4大学 60名の学生たち所在地 宮城県気仙沼市
気仙沼市に建つ復興支援施設.津波の爪痕がまだ残る浜に活気を与える場として計画された.竹の会所(本誌1112)に続いて,地域の竹や土いった自然素材を使い滋賀県立大学が中心となり約60名の学生が施工を担当した.
BAMBOO ARK Ⅱ HIROKAZU TOKI LAB. UNIV OF SHIGA PREFECTURE
MIyagi, Japan
2013

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
はま松ハウス 設計 藤森照信+大嶋信道(大嶋アトリエ)
施工 常盤工業+縄文建築団所在地 静岡県浜松市
市に建つ,国産自動車及び輸入車の修理・販売・買取りをする店舗(ショールーム・ガレージ)を併せ持つ個人住宅.屋根材は手曲げ銅板.施主や地元の工業高校の生徒らが,銅板曲げの作業に参加した.テーブルと一体となった暖炉,家族を覆うような大きなランプシェードも自分たちで製作をした.
HAMAMATSU HOUSE FUJIMORI TERUNOBU
+NOBUMICHI OHSHIMA (OHSHIMA ATELIER)
Shizuoka, Japan 2012

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 設計 アニッシュ・カプーア 磯崎新(基本構想・デザイン) イソザキ・アオキ アンド アソシエイツ(設計)
施工 TSP太陽所在地 宮城県松島町
東北復興支援のためにスイスのルツェルン・フェスティバルにより企画された,幅30m×長さ36m×高さ78m,約500人収容可能な移動式コンサートホール.PVCコーティングのポリエステル繊維膜構造を採用.膜材は折りたたみ,各部材は分解し,トラックに積み込んでの移動を可能としている.各地を巡回予定.
LUCERNE FESTIVAL ARK NOVA ISOZAKI ARATA, ISOZAKI,AOKI AND ASSOCIATES designer: ANISH KAPOOR
Miyagi, Japan
2013