a+u 2025年3月号 特集: 聖なる空間の再解釈──建築における生成AI Feature: Reinterpretations of Sacredness Generative AI within Architecture
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『a+u』3月号では、「聖性」という概念と、それが建築空間にどのように現れるのかを探求する。スイスのピウス教会やバングラデッシュのバイトゥル・ルーフ・ジャーメ・モスクなど、世界各地の宗教建築を例に、光と影、素材感、スケールといった要素を通じて、その言語を確立しようと試みる。「聖なる空間」の概念は、AIの導入によってより複雑なものとなりつつある。ゲストエディターのエルウィン・ビライは、「聖なる空間」というテーマを用いながら、建築設計の新たな方向性を示すだけでなく、人間の感性や建築空間にたいする共通の考え方に問いを投げかける生成AIツールを紹介する。この探求をさらに深めるため、ルイス・バラガンのバラガン邸、アルヴァロ・シザのレッサ・ダ・パルメイラのプール、アンネ・ホルトロップの真珠美術館など、14の非宗教建築プロジェクトを取り上げ、畏敬や静寂といった「聖性」を日常生活の中にどのようにとり入れることができるのかを考察する。(編)
宗教建築にみる空間構成
フランツ・フエグ
ピウス教会
エーロ・サーリネン
MITチャペル
安藤忠雄建築研究所
ユネスコ瞑想空間
マリーナ・タバサム
バイトゥル・ルーフ・ジャーメ・モスク
アンドラ・マティン
アス・ソブール・モスク
大舎建築
金山嶺上院
エッセイ:建築における聖なる空間──AIに訊く
エルウィン・ビライ
エッセイ:画像生成AIを用いた聖なる空間についての
再考
柳遼太郎、西田涼馬、上村和輝
都築奈々、浅野由木波
エッセイ:猫と間抜けと、生成AIの不気味な人間らし
さについて
マリオ・カルポ
建築の面的要素:地面
オスカー・ニーマイヤー+グル・ア
「見えないところから」
──MACの仮設インスタレーション
デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ
カヴェア・アルカリ
トレイハン・アーキテクツ
フンド・ティック・トック桟橋
建築の面的要素:壁
ルイス・バラガン
バラガン邸
ヴァレリオ・オルジアティ
バーディルのアトリエ
アルヴァロ・シザ
レッサ・ダ・パルメイラのプール
建築の面的要素:開口
スタジオ・アンネ・ホルトロップ
真珠美術館
リーオン・アーキテクツ
尹東柱文学館
USEスタジオ
カエリゲストハウス
ダーズ・オフィス
ジャドガル小学校
建築の面的要素:屋根
LUOスタジオ
熟地黄工芸展示ホール
タバンルオール・アーキテクツ
ベヤズット国立図書館改修
イロジェ・アーキテクツ・アンド・プランナーズ
アクエリアス・ピラミッド
オラファー・エリアソン
ウェザー・プロジェクト