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新建築 2013年12月別冊 まちをつくるプロセス RIAの手法

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新建築 2013年12月別冊

3,666 税込

在庫あり

商品コード: 111312 カテゴリー:

216頁/221x297mm/A4変/平綴じ

紙版

Content

本号は、建築設計・まちづくりの専門家集団、アール・アイ・エー(以下、RIA : Research Institute of Architecture) の活動と手法を追ったものである。1953年に建築家・山口文象(1902-1978年)らによって設立されたRIAは、今年で創立60周年を迎える。戦後の復興期に人びとのニーズに応え、機能的でモダンな住宅の設計を主としてきたRIAだが、1960年代の急速な都市化を背景に、共同建築や防災建築街区造成事業などを通じてまちづくりにかかわるようになった。今日までにRIAが日本全国で携わってきた市街地再開発事業を中心とするまちづくりのリスト(P.198)を見ると、その膨大な経験値に圧倒される。発案期からそのコーディネートに関わり、事業の組み立てから、実際の建築物の意匠、構造、設備まで、全工程に携わるのがRIAの強みだろう。近年、成長の時代から縮小の時代へと、日本の都市を取り巻く状況は大きく変化している。少子高齢化社会への対応や中心市街地の衰退は都市における大きな課題となり、まちづくりの手法にも変化が求められている。本号では、そうした時代の変化に合わせて柔軟に対応するRIAの再開発手法とそのプロセスを読み解くことを目的とした。各プロジェクトの冒頭に掲載した「TIME LINE」には再開発に関わるプレイヤーを明示し、その間でどのようなやりとりを経てまちがつくられてきたのか、そこでRIAがどのような役割を果たしたのかを読み解くことができる仕組みとなっている。多数の権利者の意見を調整し、長期間をかけて進める再開発の地道なプロセスそのものこそ、日本の都市のリアルなドキュメンテーションとして、貴重なものだと考えている。

010 DIALOGUE|巻頭対談まちをつくるプロセス縮小社会における再開発のあり方とその展開宮原義昭[アール・アイ・エー代表取締役社長]×隈研吾[建築家]016 CONTRIBUTION|寄稿戦略的に発信するまちづくりへRIAの仕事に寄せて中井検裕[東京工業大学大学院 社会理工学研究科 教授]018 TOPICS|解説再開発の進め方

CHAPTER2長期継続的に取り組むまちづくり

026 金沢都心軸044 近江町いちば館056プレーゴ 058 TOWN SHOOTING-01水野一郎が語る金沢ーー構造転換と活性化に貢献した群としての再開発060 COLUMN|町田のまちづくりーー人口の急増に対応する都市構造の実現

CHAPTER3複数街区によるまちづくり

064 二子玉川ライズ084 bono相模大野098 嘉手納タウンセンター104 ウェルブ六甲道110 TOWN SHOOTING-02|真野洋介・西田司と歩く、都心近郊駅前における再開発

CHAPTER4まちの拠点・賑わいづくり

116 エリアなかいち130 カフーナ旭橋138 アイネスフクヤマ144 葵タワー150 中町サンタウン158 TOWN SHOOTING-03|遠藤新・藤村龍至と歩く、空洞化が進む地方都市中心市街地の再開発

CHAPTER5まちに繋がる建築

164 DAIKANYAMA T-SITE168 COLUMN|ふたつの風景ーーDAIKANYAMA T-SITEとQ-FRONTビル170 かんなみ知恵の和館172 松沢小学校174 柏崎斎場・笠間斎場・築上町火葬場178 エルグレース神戸 三宮タワーステージ180 世田谷区の公益施設「池尻複合施設」182 いなべ市立笠間保育園184 田辺市文化交流センター「たなべる」186 くまもと森都心188 あべのnini190 新浦安駅前プラザ192 鶴舞団地

CHAPTER6地域に根をおろした建築・まちへ

196 LIST|リスト日本全国で展開するRIAのまちづくり202 COLUMN|アール・アイ・エー創設の建築家 山口文象の生涯

EX.

206データシート210編集後記