新建築 2014年5月臨時増刊 「家」とは何か―アルヴァロ・シザの原点
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アルヴァロ・シザが若き日から半世紀にわたり、父親をはじめ家族とともに思索し、つくり継いだ住宅がここにある。1950年代から60年代にかけて、近代建築の原理が確立し、やがてそれへの異議申し立てがなされる時代に建築を学び始め、ひとつの住宅を実践の場として展開された記録である。空間を構成するためのもっとも基本的な要素である、素材・採光・プロポーション・色彩・プランニングなどの決定、そしてそれらの関係性の演出が、プロセスとともに語られる。建築の原点ともいえる「家とは何か」という普遍的な問題構成(プロブレマティク)に対するシザの応答が記され、私たちに多様な示唆を与えてくれる。
アルヴァロ・シザ インタビュー 聞き手: ジョゼ・サルガード2009年 春ロヴェルト・イヴェンス通りの家1961年アルヴァロ・シザ資料センター2008年/2009年