新建築 2018年11月別冊 臨海住宅地の誕生/福岡市のシーサイドももちとアイランドシティを通じて考える
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シーサイドももちとアイランドシティ。福岡を代表する臨海住宅地はどのようにして生まれたのか。大規模で長期間にわたったプロジェクトを、福岡という都市の背景から、開発過程、今後に至るまでを、つぶさに見ていくことで、生きた住宅地づくりの手がかりを探ります。
第1章 福岡[市+史]学──まちとその歴史を知る
1 市域の変遷
2 土地利用計画の変遷
3 人口動態
4 交通網
KEYWORD 福岡を語るキーワード20
COLUMN 福岡と博多
第2章 住宅地とは何か──日本の近代住宅地をベンチマークする
日本の住宅地──10の実例
1 池田室町
2 田園調布
3 同潤会のアパート
4 植民地の住宅地
5 日本住宅公団赤羽台団地
6 千里ニュータウン
7 ポートアイランド
8 コモンシティ星田
9 幕張ベイタウン
10 ネクサスワールド
ESSAY 近代住宅地の来し方行く末|大月敏雄
第3章 シーサイドももちはどのようにして生まれたか
1 シーサイドももち、まちづくりの基本概念
2 シーサイドももちのインフラとその構造
3 シーサイドももちのアーバンデザインマニュアルについて|牧敦司
・ 戸建て住宅地区のデザインマニュアルの実践
・集合住宅地区のデザインマニュアルの実践
・アジア太平洋博覧会よかトピア・福岡シーサイドももち住宅環境展|正木哲
4 世界の建築家通り
5 戸建て住宅地のデザイン展開
・ 宮脇檀による外構デザインコード
・ 現在のまちなみ
・ 戸建て住宅──O邸
6 集合住宅:多様化する「住」ニーズへのマーケティングからのアプローチ
7 集合住宅のデザイン展開
・ 水谷頴介による「住宅集合」のデザインコード
・ シーサイドももち ヴェルデコート
・ シーサイドももち アクアコート
・ グランドメゾン百道浜オーシャン&フォレスト
・住宅地開発における外構と植栽について|佐古田智哉
・ 集合住宅の平面比較
8 ソフトウェアとしてのまちづくり
COLUMN 日本的文化とこれからの集合住宅|竹下輝和
TOPIC 水谷頴介と宮脇檀、まちづくりプランナーとしての評価
・ 水谷頴介はなぜ都市デザイナーになったのか|水谷元
・ 宮脇檀と住宅地分譲事業|二瓶正史
・水谷頴介──都市デザインの業績
・宮脇檀──住宅地デザインの業績
第4章 アイランドシティはどのようにして生まれたか
1 アイランドシティ誕生の背景
2 空間形成の方針
3 土地利用計画
4 拠点とネットワークの形成
5 アイランドシティ・デザインガイドラインの考え方
・ガイドラインに基づくまちづくり─水辺のデザイン
・ガイドラインに基づくまちづくり─境界のデザイン
6 戸建て住宅地
・ 戸建て住宅の内部空間─X邸
・ 照葉スマートタウン〈CO2排出量ゼロを実現するまち〉
7 高層集合住宅
・照葉テラスフォレストカーサ
・ 高層集合住宅の内部空間─I邸
8 ソフトウェアとしてのまちづくり─安心安全への取組み|佐古田智哉
・ソフトウェアとしてのまちづくり─UDCICとタウンマネジメント|坂井猛
9 住まい手の声
COLUMN 良質な住宅とコミュニティがつくる資産性|田中信彦
第5章 住宅地の未来を語る──住宅地はこれからどうなっていくのか
1 臨海住宅地の今昔|太田隆信
2 都市はどのように都市になるのか|饗庭伸
3 住宅(地)の未来|江川直樹
4 都市機能と快適生活環境の両立─アイランドシティの景観計画|佐藤優
5 見える資源と見えない資源|祐成保志
6 アイランドシティで描いた住宅地の未来|出口敦
7 ニュータウンに小さな交換経済の空間を創出する|藤村龍至
8 未来への夢を追った博多湾の海浜住宅地|蓑原敬