林昌二の仕事 著者: 林昌二
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本書は「掛川市庁舎」(1956年)、「三愛ドリームセンター」(1963年)、「パレスサイド・ビル」(1966年)、「ポーラ五反田ビル」(1971年)の4作品に焦点を当て、多数の手描きの原図と写真によって建築家・林昌二氏の設計姿勢に迫るものです。巻頭には、林昌二氏の仕事の原点とも言うべき「掛川市庁舎」以前の若き日々について、松本哲夫氏(剣持デザイン研究所 所長)が聞くインタビュー記事を収録。また、内田祥哉氏(東京大学名誉教授)による「掛川市庁舎」以降の主要27作品についての論考も必読です。是非ご一読下さい。(2008年9月刊行)
- インタビュー
- 建築家林昌二│森本少年から「掛川市庁舎」までの27年
林昌二×松本哲夫(聞き手)
- [論考]
- 林昌二とその作品
内田祥哉
- 三愛ドリームセンター
- 三愛ドリームセンター 思考の相関図
- 真夜中のショー 施主・市村清
- 光の円筒 基本計画案の決定
- つくりかたのデザイン 構造
- プレキャスト・コンクリート製一体型スラブ 床構造
- ステンレスとガラスの新技術 ファサード
- 伸び上がる塔 施工
- 銀座に建つ光の円筒ビル 竣工
- パレスサイド・ビル
- パレスサイド・ビル 思考の相関図
- 「リーダーズ・ダイジェスト」を超える建築へ 建築与件
- 骨格と装備: 林昌二
- 円形コアの出現 平面形の確定
- 即物的で大胆な構成 ファサード
- エンジニアリングが支える大スパン空間 構造と設備
- 彫刻家のデザイン 空調吹出口
- 第5のエレベーション 屋上庭園
- 職人の技 夢の階段
- 通りの番地を表示する サイン計画
- 明快な構成 竣工
- ポーラ五反田ビル
- ポーラ五反田ビル 思考の相関図
- オーナーからの電話 施主・鈴木常司
- 新人研修も兼ねた設計チーム 設計手法
- 敷地に開く 基本構想
- 高度なフレキシビリティの実現 ダブルコア・システム
- 大スパンの実用化を裏付ける架構技術 構造
- 庭を取り込む クリスタルロビー
- ステンレスカーテンウォールとコンクリート打放し 外装
- 日本初の格納式ゴンドラ 清掃
- 本社ビルの佇まい 竣工
- 建築データ
- あとがき