戦後日本住宅伝説 挑発する家・内省する家
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2014年7月~2015年7月の期間中、埼玉県立近代美術館、広島市現代美術館、松本市美術館、八王子市夢美術館の4館を巡回する企画展のカタログです。本展では、丹下健三の「住居」(1953年)からはじまり、伊東豊雄の「中野本町の家」(1976年)、安藤忠雄の「住吉の長屋」(1976年)まで、全部で16人の建築家、16の住宅を紹介します。戦後の都市化が急速に進んでいく中で、人間の私的な居場所である住空間に、個々の建築家はそれぞれ内なる眼差しをどのように注ぎ、芸術性をも視野に入れながら、どのような解答を引き出したのか。戦後住宅の流れを建築家のコンセプトと共に探ります。編集: 埼玉県立近代美術館 広島市現代美術館 松本市美術館 八王子市夢美術館制作・発行: 株式会社新建築社
ご挨拶エッセイ|住宅の神話|建畠晢エッセイ|建築家にとって住宅とは何だったのか|五十嵐太郎凡例・扉─▼作品住居/丹下健三コアのあるH氏の住まい/増沢洵私の家/清家清新宿ホワイトハウス/磯崎新スカイハウス/菊竹清訓塔の家/東孝光白の家/篠原一男水無瀬の町家/坂本一成虚白庵/白井晟一松川ボックス/宮脇檀反住器/毛綱毅曠中銀カプセルタワービル/黒川紀章原邸/原広司幻庵/石山修武中野本町の家/伊東豊雄住吉の長屋/安藤忠雄─エッセイ|戦後日本住宅への一視点─白の意味|伊豆井秀一─▼資料再録美しきもののみ機能的である|丹下健三調和のある建築|増沢洵私の家|清家清小住宅設計ばんざい|八田利也[磯崎新、伊藤ていじ、川上秀光]設計の論理|菊竹清訓生きる姿の表現として|東孝光住宅は芸術である 建築生産と対決する住宅設計|篠原一男 〈閉じた箱〉〈記号的表現〉そして〈即物性〉|坂本一成住宅思言|白井晟一裸の住宅設計論|宮脇檀 《反住器》仮説|毛綱モン太(毅曠)Oh! サイボーグの掟|黒川紀章住居に都市を埋蔵する|原広司幻庵録 シリンダーは宇宙卵としての世界の充足を目差す|石山修武白い環|伊東豊雄都市ゲリラ住居|安藤忠雄─戦後日本住宅年表─展覧会模型製作者一覧謝辞