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a+u 2006年5月号 建築の実践──コーネル大学と建築家教育 Implementing Architecture - Cornell and the Education of Architects

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a+u 2006年5月号

2,619 税込

在庫切れ

商品コード: 400605 カテゴリー:

日本語 + 英語/120頁/219x292mm/A4変型/平綴じ

電子版

Content

表紙: モーフォシス設計、カルトランス(カリフォルニア州運輸局)第7管区本部。 撮影: ジェームス・ジンスハイマー。

特集: 建築の実践──コーネル大学と建築家教育

カレンツ:
MoMAのP.S.1若手建築家プログラムにOBRAアーキテクツを選出
フォスター・アンド・パートナーズがモスクワに高層ビルを設計
ザハ・ハディッドがレバノンにあるベイルート米国大学建設予定施設の設計競技に勝利

特集: 建築の実践──コーネル大学と建築家教育

今日では広く認められるように、建築教育における発想の自由と建設過程における交渉の実利主義との間には、深い葛藤がある。建築家は今なお夢を追うことを許される数少ない職業ではあるが、しかしどんなデザインも凡庸なものであれ前衛であれ、それが実現される以上は、たとえ耐え難い譲歩となろうと現実のしがらみを断ち切ることはできない。ありがたいことに、世の建築学部は設計演習における観念的な思考を特権的に扱ってくれる。そして建築家教育と建築実務とのこの不一致が、ふたつの世界の間に目立たないが啓発的な力を引き起こす。そしてまさにこの乖離こそが広がりを生み、建築家という職の限界をようやく押し広げてくれるのである。本号ではコーネル大学建築学部のカリキュラムに立ち戻り、それを建築家教育の視点から分析してみたい。建築家という職業とその教育的課題について、モーセン・モスタファヴィ新建築学部長は新たな視座を示唆しながら、「プロジェクト・アーキテクト: デザインの実践」と題したシンポジウムを開催した。シンポジウムの講師7名の講演は本号に抄録される。プロジェクトの構想から完成に至るまで日々格闘するこの7名のプロジェクト・アーキテクトは、建物にたいする様々な視点を差しだし、また外からは見えない事務所内の動きを明かしてくれる。モスタファヴィ学部長とのインタヴューでは、広義の教育におけるシンポジウムの位置づけが詳述される。さらにウェナー・ゴナーとヴァル・ウォーク両氏のエッセイは、コーネル大学の教育機関としての苦闘の歴史を伝えてくれる。コーネル大学はコーリン・ロウやO・M・ウンガースの時代以来、建築教育の正統であった。そして今、変革に着手した同校は、その指導的立場をふたたび発揮するのかもしれない。アンジェラ・パン

モーセン・モスタファヴィに聞く
変わりゆく教育: コーネル大学建築学部の新路線
聞き手: クウァン・セン、アンジェラ・パン

マイケル・アラッド/ハンデル・アーキテクツ・LLP
世界貿易センタービル跡地メモリアル
アスカン・メルゲンターラ──ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン
デ・ヤング美術館
シルヴィア・クーレ──モーフォシス
カルトランス(カリフォルニア州運輸局)第7管区本部

エッセイ: 現象的透明性と肌で感じられた緊張: 1970年代のコーネル大学の建築
ヴァル・K・ウォーク

チャールズ・レンフロ──ディラー・スコフィディオ+レンフロ
ブラー・ビルディング
ブレイン・ブラウンネル──NBBJ
アレー24

エッセイ: O・M・ウンガースに寄せて
ウェナー・ゴナー

デレク・ソラ──ゲーリィ・パートナーズ、LLP
マサチューセッツ工科大学レイ・アンド・マリア・ステイタ・センター
ジョシュア・プリンス・ラムス──OMANY
シアトル中央図書館「プロジェクト・アーキテクト: デザインの実践」パネル・ディスカッション: 距離、コラボレーション、わかりにくさ

エッセイ: プロジェクト・アーキテクト: 実務の再構築
メイソン・ホワイト

卒業生の回想: 西へ行こう
アーサー・ゲンスラー
卒業生の回想: コーリン・ロウの熱意
ムイ・ホー

連載: ランドスケープ・アーキテクチュアとアーバン・デザインの新しい関係──第4回グロス・マックス: ランドスケープ・アーキテクチュアと公共領域の複雑性
ルーシー・バリヴァント