a+u 2024年6月号 特集: カナダ・マスティンバー建築の20年 Feature:20 Years of Mass Timber Construction in Canada
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『a+u』6月号はカナダのマスティンバー建築を特集する。GLT(Glue Laminated Timber、集成材)やCLT(Cross Laminated Timber、直交集成板)などの大体積の木質集成材を称するマスティンバーは、地産材の利用、資源の循環、内包二酸化炭素量の低減など、現代の構築環境における多くの課題にかかわる素材である。本号では、カナダにおけるマスティンバー建築の進化と可能性を示す、6つの建築事務所による計19のプロジェクトを掲載した。今世紀の変わり目において、カナダでは持続可能な森林管理、木材の使用、気候変動の緩和を考慮した構築的環境保全アプローチがとられ、以来過去20年以上にわたり、カナダの建築家たちはマスティンバーを活用し、環境保全と持続可能性を追求する創意工夫を示してきた。CLTの登場は、設計・施工手法を根本的に変え、「キット・オブ・パーツ」設計と施工のオフサイト化につながった。さらに、木材資源の活用は、先住民族の文化や土地の権利と深くかかわってもいる。このような、生態学、社会学、先端技術など、多分野にまたがる洞察は、建築環境と自然界との関係、そして生態系システム内での人間の役割を再構築する上で重要な役割を果たしている。(編)
エッセイ:
カナダにおける木の文化の醸成
ジム・タガート
ヘムズワース・アーキテクチュア
アッパー・スキーナ・レクリエーション・センター
1ロンスデール
レオン・レベニステ社工場
BCパッシヴ・ハウス工場
パトカウ・アーキテクツ
光の神殿
スクエケル・コミュニティ・スクール
オーディン美術館
グレンイーグルス・コミュニティ・センター
MJMAアーキテクチュア・アンド・デザイン
ニール・キャンベル・ローイング・センター
チャーチル・メドウズ・コミュニティ・センター
ソーシエ+ペロット・アーキテクツ
モントリオール・サッカー・スタジアム
量子学研究所
マイケル・グリーン・アーキテクチュア
ウッド・イノヴェーション・デザイン・センター
オレゴン州立大学森林学部
ドック・ビルディング
カタリスト・ビルディング
Google MT14
HCMAアーキテクチュア+デザイン
グランドヴュー・ハイツ・アクアティック・センター
クレイトン・コミュニティ・センター