a+u 2024年1月号 カルソ・セント・ジョン・アーキテクツ 2016〜2024 Caruso St John Architects 2016–2024
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『a+u』1月号はアダム・カルソとピーター・セント・ジョン率いるカルソ・セント・ジョン・アーキテクツを特集する。事務所の設立から30年以上を超えたいま、彼らのプラクティスはコンペ勝利から10年来のプロジェクトであるスイスのアイスホッケー・アリーナや、企業建築の野心的改修プロジェクトであるロワイヤル・ベルジュなど、大規模建築の完成を次々と迎えるフェーズにある。1990年ロンドンに設立されたカルソ・セント・ジョンは、既存の状況-それが社会文化的コンテクストであっても古い建物であっても-を丁寧に扱い、一つ一つのディテールとそこから生まれる質料性をもって独自の建築をつくりだしてきた。扱うプロジェクトの規模が変わっても彼らの設計姿勢は一貫しており、前回の特集、2015年3月号で紹介したテート・プリテンのミルバンク・プロジェクトやレンガの家にたいするのと同様の熱量と感性をもって、本号に掲載した19の作品に対峙している。既存建物が対象であろうと新築であろうと、カルソ・セント・ジョンは常に規範・規準を疑い、既存の構築環境から思想と素材とを読みとることで、「世界を別の視点から見直すよう、建築の定義を改める」ことを試みている。(編)
エッセイ:
建物どれもが美しく
アダム・カルソ
サンクト・ガレン大聖堂、内陣とオルガン
カンタベリー大聖堂のオルガン・ロフト
ピータールー・メモリアル
ザ・トリプル・フォリー
ZSCライオンズ・アイスホッケー・アリーナ
「シーグルド・レヴェレンツ:死と生の建築家」
ファルコンホーフェン・アパートメント
聖ヤコブ財団
グロッサー・ブルスターのオフィス・ビル
エッシャー・ヴィス広場のオフィス・ビル
ヴィーディコンのウェアハウス
山間の家
ホスピタルフィールド・アーツ
ノイハウゼンの学校
ゲルツ宮
ヴィームゲボウ
リール・ホテル専門学校
ロワイヤル・ベルジュ
デュエンガーバウ
エッセイ:
ラ・ロワイヤル・ベルジュ
エレノア・ボーモン