a+u 2006年9月号 エキシビション・スペース Exhibition Space
Content
表紙: ジャン・ヌーヴェル設計、ケ・ブランリー美術館。 撮影: フィリップ・ルオー。
特集: エキシビション・スペース
カレンツ:
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LABアーキテクチュアがニューカースル地区アート・ギャラリーの設計競技に勝利
フリーダム・タワーの設計プロセス発表
展覧会レポート: メゾンエルメス「天上のシェリー」西野達展
特集: エキシビション・スペース
グッゲンハイム美術館ビルバオの出現は衝撃的であった。今までに見たことのないフォルムに世界は圧倒され、ビルバオに多くの人が駆けつけた。街の中でひときわ輝いている建築を見て、そこに新しい建築の姿を見いだしたのである。しかし、人々はそのフォルムに圧倒されたために、この美術館に何が展示されているのか、どういう美術品が収蔵されているのか、展示物と空間の関係はどうなっているのかという話題にまでたどり着けなかった。それから約10年が経ち、美術品と建築の関係は新たな局面を迎えている。「今日、美術館学は格式張った記念碑的な建物に作品を展示することそのものに限定することはできない。美術館はその内容を精神と形式の双方に調和させなくてはならない」とジェルマン・ヴィアット氏がエッセイの中で書いているように、美術館のコンテンツに焦点を当てた建築が数多く出現している。9月号では、ケ・ブランリー美術館に見られる、展示作品との関係性を重視した美術館を中心に、新しいエキシビション・スペースを紹介します。
エッセイ: 21世紀の美術館における伝統文化
ジェルマン・ヴィアット
ジャン・ヌーヴェル
ケ・ブランリー美術館
OMA
ソウル国立大学美術館
ヴァンデル・ヘーファー・ロアヒ+ヒルシュ
ヒンツァルト資料館
ドレル・ゴットメ・田根/アーキテクツ
新エストニア国立博物館
ダニエル・リベスキンド
デンマーク・ユダヤ博物館
インタヴュー: バリー・バーグドール/次期MoMA建築部門チーフ・キュレーターに聞く
ピーター・アイゼンマン
ガリシア文化都市
コーニックス・アーキテクテン
アトミウムのリノヴェーション
スティーヴン・ホール・アーキテクツ
ヘルニング美術センター
UNスタジオ・ファン・ベルケル・アンド・ボス
テ・パパ国立博物館増築計画
スターブ・アーキテクテン
テレジエンヴィーゼのサーヴィス・センター
シュミット・ハマー・ラーセン
ARoS──オーフス美術館
MSPHアーキテクツ
グーゼン強制収容所ヴィジター・センター
デイヴィッド・チッパーフィールド
近代文学館
連載: ランドスケープ・アーキテクチュアとアーバン・デザインの新しい関係──第6回ソシオポリス: 「ルーバン」ハイブリッド
ルーシー・バリヴァント