a+u 2007年10月号 インド──グローカル・アーキテクチュア India Glocal Architecture
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特集: インド──グローカル・アーキテクチュア
表紙: バルクリシュナ・ドーシ設計、アーメダバードのグファ。 撮影: クシュヌ・パンタキ・ホーフ。
カレンツ:
メカノー・アーキテクテンがデルフトの市庁舎と駅舎の設計競技に勝利
レイザー・アーキテクチュアがシベリアの世界マンモスと永久凍土博物館の設計競技に勝利
レンゾ・ピアノによるロサンゼルス・カウンティ美術館の増改築
特集: インド──グローカル・アーキテクチュア
インドについて今語られること、それは目まぐるしく変化する大都市、建ち並ぶ高層ビル、成長し続ける経済、などである。しかしやはりインドには、一言ではとらえようのない広大さ、そこで共存する人々の生き方、自身のペースを失わないこと、豊かな自然、優れた色彩感覚、そして彼ら特有のユーモアがあり、訪れる者に強烈な印象を与える。それは建築についても同じである。高度な先端技術やモダンなスタイルをとり入れつつ、ローカル・マテリアルの可能性を追求し、伝統工法を再考する。そして限られた予算の中で多様な表現を試みる。スタジオ・ムンバイのシンプルで洗練された建築をかたちづくるマテリアルは様々だが、いずれもその土地で調達できるものばかりである。その繊細なコンビネーションと施工まですべてをコントロールするという徹底ぶりからその土地独特な気配を感じさせる。またマタロー・アソシエイツはコンクリートという普遍的な素材をユニークなヴォリュームで用いながら、強烈な日射しを柔らかくとりいれ、独特の風土と対話する空間を実現する。こうして今、海外で教育を受けた若い世代の建築家を中心に、「インドで何ができるのか」が追求されている。地価の高騰する都心部には若手建築家の作品は実現しづらいのが現状だが、グローバリゼーションと折り合うローカルな建築、そんなインド建築の新しいかたちが現れ始めている。
バルクリシュナ・ドーシ
アーメダバードのグファ
インタヴュー: バルクリシュナ・ドーシに聞くインドの流動
聞き手: エルウィン・J・S・ビライ
ヴァスツ・シルパ財団
ガンディー村の災害復興計画
ラシーヴ・カスパリア
警察官宿舎
スタジオ・ムンバイ
パルミラの住宅ターラ・ハウスとターラ・バーオリー レイティ・サライ
マタロー・アソシエイツ
プラタマ血液センターパテル邸
エッセイ: ル・コルビュジエ以降のインド建築
ロミー・コースラ
スパズム・デザイン・アーキテクツ
屋外広場を併設した住宅ムソマにある住宅
sP+a
シヴ寺院
ゴータム・バティア・ナヴィン・グプタ・アーキテクツ
モノリス・リゾート
クリス・リー/カピル・グプタ
フォート学校C・クォーターズ
RMAアーキテクツ
果樹園の家タタ社会科学大学のルーラル・キャンパス
セン・カパディア
アーティストの家
ラジ・レワル
国会図書館
追悼: ローリー・ベイカー
すべての人々に住宅を
エリザベス・ベイカー
連載: ランドスケープ・アーキテクチュアとアーバン・デザインの新しい関係──第11回太陽と空間、そして萌えいづる緑: シャンディガールへの道程
ルーシー・バリヴァント