a+u 2008年4月号 ル・トロネ修道院 + 美術館再考 The Cistercian Abbey of Le Thoronet + Reconsidering the Museum
Content
表紙: ピーター・ズントー設計、コロンバ大司教区教会美術館。 撮影: ヘレネ・ビネット。
特集: ル・トロネ修道院美術館再考
カレンツ:
OMAによるハーフェンシティの科学センターと水族館の最終案
エフ・オー・アーキテクツによるトゥールーズ飛行場計画
ワーク・アーキテクチュア・カンパニーがMoMAの第9回P.S.1若手建築家プログラムに選出
展覧会レヴュー: サラ・ジー展
書評
特集1: ル・トロネ修道院
12世紀、南仏プロヴァンス地方にシトー会派に属する修道院が創建された。その厳格な戒律にもとづいた建築形式は、一切の装飾を排除した、粗い、けれども精密な石積の建築を生みだした。視覚すら制御される内部空間をはじめ、その建築的要素を極限まで制約した修道院は、幾世紀もの時を経た今もなお、多くの建築家を惹きつけてやまない。2007年11月、この中世の秀逸なる建築を撮りおろす貴重な機会を頂いた。本号では、静寂の中に佇む現在のル・トロネの姿をお伝えするとともに、近代建築史上におけるその意義を辿ってゆく。
エッセイ: ものと光が分かれる以前の場所
藤本壮介
エッセイ: 近代宗教建築とル・トロネ修道院
カーラ・ブリトン
特集2: 美術館再考
世界中の都市が「ビルバオ・エフェクト」と呼ばれた変換を自らの地に求め、美術館プロジェクトを立ち上げている。その経済効果について語り尽くされたようにも見える一方で、美術館本来の役目について改めて考察する動きもでてきた。本特集では、世界を代表する数々の美術館のディレクター、キュレーターに自身の仕事ついて語ってもらった。アート・シーンの現場から、今後の美術館建築の最新動向と、建築展覧会の企画・運営の詳細を届けする。あわせてピーター・ズントーの最新作「コロンバ大司教区教会美術館」を収録した。
ピーター・ズントー
コロンバ大司教区教会美術館
展覧会: ピーター・ズントー、ビルディング・アンド・プロジェクト 1986–2007
美術館・博物館のディレクターおよびキュレーター
ニューヨーク近代美術館
バリー・バグドール
マイアミ美術館
テレンス・ライリー
ロサンゼルス現代美術館
ブルック・ホッジ
シカゴ美術館
ジョセフ・ローザ
カナダ建築センター
ミルコ・ザルディーニ
シャイヨー宮建築歴史博物館
コリーヌ・ベリエ
ポンピドー・センター
フレデリック・ミゲルー
ルーヴル=ランス
オリヴィエ・メスレー
ルイジアナ近代美術館
ポール・エリック・トネール
テート・モダン
シーナ・ワグスタッフ
サーペンタイン・ギャラリー
ハンス・ウルリッヒ・オブリスト
オーストリア応用美術博物館
ピーター・ノエヴァー
アムステルダム建築センター
マーティン・クロス