a+u 2011年7月号 新たな木の可能性 + OMA香港 Timber Innovation + OMA Hong Kong
Content
表紙: ユルゲン・メイヤー・H設計によるメトロポール・パラソル。 撮影: デイヴィッド・フランク。
特集1: 新たな木の可能性
特集2: OMA香港
カレンツ:
SOMがベトナムでエコ・アーバン・コミュニティ・プロジェクトを設計
MVRDVが杭州市の中国コミック・アンド・アニメーション・ミュージアム設計競技で優勝
スノヘッタがサンフランシスコ近代美術館拡張プロジェクトを設計
特集1: 新たな木の可能性
木は最も魅力的な素材の1つではあるがコンクリート、鉄などと比べると大規模な建築で使用される頻度は比較的少なかった。近年、その状況に大きな変化が現れているように思える。テクノロジーの進化が環境に適した素材である木の建築の可能性を大きく広げてきているのである。高度な加工技術や、シミュレーションを応用したダイナミックな木の建築が現実化しており、プレファブリケーション、CNC、構造モデリング、産業用ロボットなどの技術による新しい木の可能性が模索され、さらに新しい木質材料の開発も行われている。本号で紹介するいくつかの木の建築は、そうした新しい可能性を感じさせる作品であろう。 (編)
アキム・メンゲス、ヤン・クニッパース
ICD / ITKEリサーチ・パヴィリオン2010
ユルゲン・メイヤー・H
メトロポール・パラソル
パトカウ・アーキテクツ
ウィニペグ・スケーティング・シェルター
アンッシ・ラッシラ/ラッシラ・ヒルヴィランミ・アーキテクツ
クオッカラ教会
サウナ・トントゥ
アンネ・ホルトロップ
テンポラリー・ミュージアム(湖)
シュナイダー+シューマッハー
クララス・バウムハウス
amunt─アーキテクテン・マルテンソン・ウント・ナーゲル・タイセン
ジャストK
ロドリゴ・シェワード
ピノワチョの展望台
ヴェルナー・シュミット
フォンロール・パビリオン
特集2: OMA香港
ロッテルダムに拠点を置くOMAは、ニューヨークや北京、香港に事務所を構え、活動の場を世界に広げている。その中でも、中国をはじめとしたアジア圏の経済成長にともない、2009年に設立されたOMA香港はすでに大小様々なプロジェクトに参画し、50名近いスタッフを擁する事務所になった。本特集では、2012年に竣工を迎える深圳証券取引所をはじめ、台北パフォーミング・アーツ・センター、珠海学院高等教育新校舎などの進行中のプロジェクトに加え、OMA香港を開設するきっかけとなった西九龍文化地区のマスタープランなど、香港事務所の勢いの一端が垣間見えるプロジェクトを紹介する。併せて、アジア圏の開発スピードやレム・コールハースとの協働について、OMA香港のパートナーであるデイヴィッド・ジャーノッテン氏によるエッセイを収録している。(編)
エッセイ: 新しいアプローチの出現
デイヴィッド・ジャーノッテン
深圳証券取引所
台北パフォーミング・アーツ・センター
珠海学院高等教育新校舎
濱海マンション西九龍文化地区