a+u 2011年12月号 祈りの空間 Recent Sacred Space
Content
表紙: SeARCHによるシナゴーグLJGの内観。 撮影: イワン・バーン。
特集: 祈りの空間
カレンツ:
BIGがバーゼルのトランジットラージャー改修設計競技に勝利
マテオ・アルキテクトゥーラとドミニク・ペロー・アーキテクチャーがリヨン再開発設計競技に勝利
ウエスト8がミュンヘンのフレイハム・ノード都市計画設計競技で優勝
教会、神社、寺院などを訪れると不思議と気持ちが落ち着く。癒しを求めてくる人も、たまたま通りかかった人も、分け隔てなく受け入れてくれる建物だからだろうか。本号は今日の「祈りの空間」を特集する。ある特定の宗教に偏ることなく、キリスト教の礼拝堂からユダヤのシナゴーク、魔女裁判犠牲者のメモリアルまで、また地域については、ノルウェー、フィンランドといった北欧の国々から、ブラジル、チリといった南米の国々まで、そして素材についても、木造、鉄筋コンクリート、タイル、PTFEなど多岐にわたる15作品を収録した。カーラ・ブリトンは、彼女のエッセイの中で、近代建築史における宗教建築は、ある意味で、フォルムによって「精神」を表現していこうとする試みであったと解説する。そして宗教建築というビルディング・タイプが、近代建築デザインの進歩と革新の実験場となることも少なくなかったとも述べている。一方今日では、聖なる建物であっても表象や象徴的な体系を避けようとする試みもなされている。21世紀の祈りの空間において、人々はどのように佇むだろうか。(編)
エッセイ: 現代の聖なる建築と20世紀の巨匠建築家の作品
カーラ・ブリトン
アヴァント・アーキテクツ
聖ローレンス礼拝堂
タブエンカ・アンド・リーチェ・アルキテクトス
サン・ホルヘ教会
カール・フレイ
ディーテンホーフェン・カトリック教会
SeARCH
シナゴーグLJG
マヌエル・ヘルツ・アーキテクツ
マインツのユダヤ人コミュニティ・センター
ケーニヒス・アーキテクテン
聖フランシス教会区センター
JKMMアーキテクツ
ヴィッキの教会
マッシミリアーノ・フクサス
フォリーニョ教区複合施設
パウロ・メンデス・ダ・ローシャ
聖母マリア受胎礼拝堂
JLCGアルキテクトス
聖アントニオ教会
ヴィセンス・アンド・ラモス
リヴァス・バシアマドリーのパリッシュ・センター
ウンドゥラガ・デヴェス・アルキテクトス
静修の礼拝堂
ヘンデル・アーキテクツ
9.11国立慰霊碑
ピーター・ズントー
スティールネセト、魔女裁判犠牲者のメモリアル