a+u 2020年10月号 特集: ヴァレリオ・オルジアティ ──なにも参照しない建築 Feature: Valerio Olgiati – Non-Referential Architecture
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『a+u』10月号は本誌では2度目となる、スイス人建築家ヴァレリオ・オルジアティのモノグラフである。前回の2012年12月号で、オルジアティはマルクス・ブライトシュミットとのインタヴューのなかで持論として「恣意的になったり、理想にこだわったりせずに、建物をつくる」ことについて語っている。思想と一貫して、オルジアティの建物はいかなる出典ももたず、「何も参照しない」のである。上記はオルジアティによって構想され、ブライトシュミットによって執筆されたエッセイで説明されている。この点をさらに発展させ、長谷川豪のエッセイは、読者の感覚に訴えかけ、掲載作品の一つ、ヴィラ・アレム(110〜127頁)という建物の存在をより身近に感じるよううながしている。全15作品を掲載、それぞれを正確な質感のあるドローイングとオルジアティによる解説文とともに紹介する。(編)
エッセイ:
なにも参照しない建築
ヴァレリオ・オルジアティ(構想)、マルクス・ブライトシュミット(著)
真珠産業遺産
バロワーズ公園C
トッレ・サン・フェリペ
リュッツォウ通り集合住宅
大学キャンパス──南スイス応用科学芸術大学(SUPSI)
シャウエンベルクの学校
セリーヌ・フラッグシップ・ストア
パリの匿名デザイナーのためのアパート
ラアの住宅
ヴィラ・アレム
ラ・マス
司祭館
ペロ・クコ
空間の体験──ヴェネツィア・ビエンナーレ2018
キャソンズのケーブルカー
エッセイ:
思考を刺激する建築
長谷川豪