a+u 2022年8月号 特集:6aアーキテクツ Feature: 6a architects
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『a+u』8月号は6aアーキテクツを特集する。ロンドンの歴史あるホルボーン地区を拠点とするこの事務所は2001年にトム・エマーソンとステファニー・マクドナルドによって設立された。英国のアート・デザイン界に深く根ざし、1990年代のポスト・ハイテク時代に教育を受けた英国の建築家らの一員として、6aは、現代社会において環境・コミュニティ・文脈にたいする強い感受性をもって実務を行い、作風や理論を自身の署名とすることをよしとしない動きの最前線にある。4つの章-「修繕」「作庭」「成形」「散策」-にまたがって掲載された20作品は、それぞれの体験へと他者を誘い込む。最初期の作品レイヴン・ロウはその後20年にわたる6aによる仕事の基調となったやり方を示している。ここで6aは300年の年月がものにもたらした変性と、事物の表層に刻まれた思いがけない細部や残滓をとらえ、新たな物語をブリコラージュする。100年前に別の場所に移築されていた暖炉の装飾は元の場所へ戻され、1970年台に防火床として加えられたコンクリートはギャラリーの地面としてあらわれる。4つの章では、まず6aによって導入が投げかけられ、その対話相手による文章がさらなる内省を導いていく。各章で述べられているように、6aは「既存のものに流れる時間をも含めて新たな断片を構築し」「腐朽と維持を建築の自然条件」とする。こうしてつくられた建築は敷地、材料、道具、参加者といった「事物の間をとりもつ不可視の媒体」となり、「発見したものや場所に輪郭を与え」「都市を歩く道のりの一部」となる。 (編)
修繕
サウス・ロンドン・ギャラリー
レイヴン・ロウ
ロムニーズ・スタジオ
ザ・ペリメーター
ブルー・マウンテン・スクール
芸術研究提携センター(CARA)
コースタル・ハウス
エッセイ:
アンナ・ピュイジャネル
作庭
ユルゲン・テラーの写真スタジオ
公園の家
ツリー・ハウス
ブラック・ストーン・ハウス
ハウスガーデン
エッセイ:
ニコラス・ロボ・ブレナン
成形
コーワン・コート
A2_B2
MKギャラリー
エッセイ:
ルチア・アレ
散策
Oki-ni旗艦店
Paul Smithショップフロント
JW Anderson旗艦店
ホルボーン・ハウス
ハーフェン・シティ
エッセイ:
サム・ジェイコブ