a+u 2023年5月号 特集:ポイント・スプリーム Feature:Point Supreme
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『a+u』5月号はポイント・スプリームを特集する。アテネを拠点とするこの事務所はコンスタンティノス・ パンタツィスとマリアナ・レンツォによって2008年に設立される。両者は1990年台から2000年台初頭にかけてアテネ工科大学(NTUA)で建築教育を受けたのち、ロッテルダム、ロンドン、東京など国外の大都市で研究・実務経験を積んでいる。ギリシャからの出奔とその後の帰還を軸に彼らは、オープンエンドかつ批判的な視点をもって自国の文化と構築環境──ギリシャの風景、アテネの都市構造、日常の祝祭など──を吟味する。本特集では20作品を掲載し、アテネの典型的な集合住宅の内装デザインから、都市アテネに向けた提案型自主プロジェクトまで、ポイント・スプリームの仕事を紹介する。彼らが表現言語として用いるコラージュは「抽象化を避けながら都市とプロジェクトの複雑さと深みを封じ込め」、関係性としての建築を顕している。ここでコラージュは現実逃避のツールではなく様々な現実・個々の記憶・時間の断片を関係づけるイメージとなる。室内と都市、ヴァナキュラーとグローバル、日常と祝祭を軽やかに行き来するイメージを携えて、ポイント・スプリームは方法論に拘泥しすぎることなく、断固たる楽観主義をもって、眼前の現実に向き合っている。(編)
自叙伝:ポイント・スプリーム
アテネ・プロジェクト
エッセイ:
超現実主義(シュルレアリスム)を謳った現実主義
ピエル・パオロ・タンブレリ
エッセイ:
親密さを目指して
ゲオルギオス・A・パネトス
ペトラローナ・ハウス
エッセイ:
ペトラローナ・ハウス
エリック・ラピエール
イグナチオ・アパートメント
イリオポリ・アパートメント
トリクウピ・アパートメント
ヴェレーナ・アパートメント
キモロス・ハウス1
ナージャ・アパートメント
レオポルドスブルグ消防署
花屋
カラブリタ・カフェ
セルパンティーナ
キャビネット
トーテム
エッセイ:
ダンシング・イン・ザ・ストリート
フリーク・ パーシン
ペロポネソス・ハウス
アルテミダ・ハウス
モントリオール・ハウス
エッセイ:
至高の一点(ル・ポイント・スプリーム)へ向かって:創造に満ちた錬金術の物語
タリア・ドーシー
C-mineアトリエ
地中海都市地域研究所(IMVT)
星間に浮かぶ舟(シロス国際映画祭)